こんにちは。富士通株式会社の大内です。Advent Calendar 4日目は、FAQサブグループの活動を紹介します。 活動成果 FAQサブグループでは、「OSSライセンス関連でよくある誤解」というタイトルのFAQを作成して公開しています。今年の7月に公開したバージョン3では、20個のQAを掲載しています。 下記URLの「成果物 / Outcomes」から「FAQ」をご参照ください。 https://wiki.linuxfoundation.org/openchain/jwg_outcomes_page 今回は、このサブグループを立ち上げたきっかけや、活動内容を紹介したいと思います。 きっかけ 私は知財部門に所属しており、OSSに関しては、ライセンス条件を遵守するためのガイドラインや教材等を作成して、社内の開発部門を支援しています。 ある時、1年間程、一緒に活動していたプロジェクトの営業さんと、立ち話しでライセンスのことを話していたところ、「製品の使用許諾書には、改変したり、配布したりしてはいけないって書いてあるからできないけど、OSSは禁止って書いてないから、自由に改変したり、配布したりできるってことですよね。」と言われました。 「エッ!、そこが分かってなかったの?」 「禁止って書いてなくても、やっていいって書いてなかったら、改変したり、コピーしたものをお客様へ配布したりできないんですよ!!」 インターネットから無償でダウンロードできるソフトウェアには、OSS以外にも様々な条件のものがあるため、著作権の基本事項がきちんと分かっていないと間違いを起こしてしまいます。 社内教育では著作権の基本事項を説明していますが、技術者の中にも、OSSを利用する際、著作権がどのような場面で関係してくるのか、きちんと理解できていない人がいるかもしれません。 そこで、社内外のセミナーでよくある質問や、開発者が誤解してそうな内容を簡単にまとめて紹介したら面白いかなと思い、いくつかのQAを作成してみました。 このQAをOpenChain Japan WGの全体会合で紹介したところ、「各社に共通する内容だ!」と共感してもらいました。そしてサブグループを立ち上げてQAを更新、ブラッシュアップしていくことになりました。 2018年10月18日にキックオフを行い、現在、26名が参加しています。 活動方針 QAの作成は、以下の方針としました。 1. 対象者は、著作権やOSSライセンスにあまり詳しくない技術者とする。 2. 各社に共通する一般的な内容を作成する。 3. ビジネスの背景により判断が分かれる内容は記載しない。 4. IPA、SOFTIC、OSSコミュニティ等から関連するドキュメントやサイトが公開されている場合は、本QAでの詳細説明は行わず、参照するドキュメントを記載する。 5. 公開する前に弁護士レビューを受ける。 また、サブグループのメンバーは、様々な会社の人から構成されており、経験しているビジネスも異なるため、本音で会話できるようにChatham House Rule(会話した内容は利用できるが、誰が言ったかは口外しない)を採用することにしました。 FAQフォーマット 技術者は、開発に忙しいですし、法律っぽい解説書にはあまり興味を持ってもらえません。そこで、簡単にポイントが分かるように、QAのフォーマットを以下の構成とし、PowerPointにまとめることにしました。 (1)タイトル (2)質問 (3)はい/いいえの回答 (4)解説 FAQを公開する際のライセンスは、CC0-1.0(パブリックドメイン)ですので、各社が自社のビジネスに合わせて自由に複製、改変して教育等で利用することもできます。...